惨憺

• 惨澹

• (東京式) さんたん [sàńtáń] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [sã̠ntã̠ɴ]
• (京阪式) さんたん

惨憺 (さんたん)

1. 嘆かわしく痛ましいこと^[1]。
2. さまざまに思い悩むこと^[1]。

1. 嘆かわしく痛ましい^[1]。
   • 生糸が下落して、惨憺たる目に逢った養蚕家は製産費の低減、製産額の増加によって防止する外（ほか）にないと考えた。（直木三十五『大阪を歩く』）
2. さまざまに思い悩むさま^[1]。
   • 下絵をつける。十度も、二十度もつける。惨憺たる経営である。（吉川英治『田崎草雲とその子』）
3. 薄暗く物凄い^[1]。
   • 晩風蕭索。夕陽（せきよう）惨憺たり。（永井荷風『断腸亭日乗』）
4. 極めて劣っている。極めて劣っており、嘆かわしい。
   • 90対0という惨憺たる結果で敗れた。