出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 会意。「匊」+「廾(𠬞)(物を捧げる両手の形)」で、米を奥にしまう形から成る[字源 1]。
- この「匊」は、「掬」「鞠」「菊」などに従う「匊」とは無関係(掬#字源、鞠#字源参照)。「釆」も無関係。
- 「宀(屋根・屋内)」+「釆(「播」の原字、細々としたもの)」+「大(人が手を広げた様)」で、暗い屋内で手を広げ細々したものを探る様子とも言われるが、この記述は資料と一致していない記述が含まれていたり根拠のない憶測に基づいていたりするためコンセンサスを得られていない。
- ↑ 鄔可晶《釋“奥”》2022年、『甲骨金文語文論稿』収録。
- (原義)部屋の西南の隅。神棚がまつられ、家長の座すところとされ、家屋において最も神聖な場所とされた。
- おく深い。
- 地名の前に付いた場合は奥日光、奥多摩のように「川の上流部などの標高の高い地域」、または奥能登のように「半島の先端部」を意味する。
字典掲載
康熙字典 |
253ページ, 19文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
5985 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
2224 |
角川大字源 (1992) |
1790 |
講談社新大字典 (1993) |
3039 |
大漢語林 (1992) |
2166 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
515ページ, 14文字目 |